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カジノの経済効果を不安にさせるアトランティックシティの現状

      2016/03/05

atlanticcity2

カジノ合法化を目指す人たちは、カジノがもたらす経済効果、雇用創出、税収増加などで日本経済を活性化すると期待しカジノを推進しています。

しかし、カジノを推進する人たちが言う経済効果は、本当に期待通りにいくのでしょうか?

今年に入り、アメリカ東海岸のアトランティックシティにあるカジノが相次いで廃業に追い込まれました。カジノは本当に日本経済にとってプラスになるのか不安になってきます。

そこでアトランティックシティとは、どのような都市なのか。アトランティックシティのカジノで今、何が起こっているのかを調べてみました。

Photo:Lonely Boat on the Beach / niceimages

アトランティックシティとは、どんな街なのか

アトランティックシティは、アメリカ東海岸ニュージャージー州の南にある観光都市です。ニューヨークから車で2時間半ほどの場所にあります。

New_Jersey_map

ニューヨークやフィラデルフィアといった大都市からアクセスもよく、1900年代初頭は高級海岸リゾート地として栄えました。しかし、時代の流れとともに徐々に衰退していきます。そこでニュージャージー州は、観光地であるアトランティックシティを再興させるためにカジノ合法化に踏み切ります。
 

カジノ合法化

1974年、ニュージャージー州はカジノ合法化を目指しましたが、反対が多くカジノ合法化まで至らず、1976年にカジノ設置地域をアトランティックシティに限定し、カジノからの税収を高齢者の福祉にあてるなどの条件を付けることでカジノ合法化されます。

これでアトランティックシティは、ラスベガスに次いで全米で2番目にカジノを合法化した都市となりました。

ラスベガスのように既にギャンブルができるカジノがあった地域から観光地として発展したのと異なり、アトランティックシティは観光地の再興を目指し、観光収入を増やす目的でカジノを導入。
 

アトランティックシティにあるカジノ

1978年に第1号となるカジノがオープンし、2013年には12のカジノが営業していました。2006年までアトランティックシティのカジノの売上は毎年増加。2006年には52億ドル(約5500億円)の売上がありました。

しかし、2007年以降、アトランティックシティのカジノの売上は減少し続けます。2013年には28.6億ドル(約2925億円)と2006年と比較すると約40%近くの売上が減少。

2014年には、経営破綻するカジノがでて12のうち5つのカジノが閉鎖。閉鎖した(閉鎖予定)のカジノは以下のとおり。

  • アトランティック クラブ
  • スノーボート アトランティックシティ
  • レベル カジノ
  • トランプ プラザ
  • トランプ タージマハル

 

なぜアトランティックシティのカジノが衰退しているのか

主な理由は、アトランティックシティのカジノに来るお客さんが減ってしまったため。

隣接する州、ペンシルベニア州が2007年にカジノを開業、2010年にはメリーランド州でもカジノが開業されたことにより、州間でのお客さんの奪い合う競争が激化。

アトランティックシティ内のカジノ同士でもお客さん獲得する競争がある中で、他州のカジノとも激しい競争が発生し、弱いカジノが負けて閉鎖に追い込まれているのが現状のようです。

市場経済の原理から見れば、競争は必然であり、弱いものが負けて市場から退場するのは当然のこと。

アトランティックシティの場合、隣接する州がカジノを作ったことで競争が激しくなり、競争に負けたカジノが廃業しているという状況のようです。

 

日本のカジノでもおこるか

日本がカジノを合法化した場合、最初は2~3箇所のみにカジノが作られるようなので、国内でのカジノ間の競争は早々に激しくはならないでしょう。

安倍政権が海外の観光客を呼びこむためにカジノを作ると言っているので、まずはアジアのカジノと競争することになるでしょう。(アジアのカジノ市場については、近いうちに記事にして紹介します)

では、カジノは国内での競争はなくて安泰かというと、そうは考えにくいです。

日本にはカジノがなくても競馬やパチンコなどのギャンブルや東京ディズニーランドやUSJ、様々な娯楽が日本には沢山あります。カジノは既にある娯楽と厳しい競争を強いられることになるのではないでしょうか。

参考資料
ATLANTIC CITY GAMING REVENUE(英語)
State of the States 2013 (英語)
カジノ閉鎖続くアトランティックシティ、雇用や税収にも打撃

あわせて読みたい

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