カジノディーラーの年収はいくら？

カジノディーラーの仕事に興味がある人、カジノディーラーを目指す人の誰もが気になるのがカジノディーラーの収入ではないでしょうか。いったい、いくらもらえるのか気になるところです。

今回は、アメリカのカジノディーラーの年収を元に日本でカジノがオープンした際、カジノディーラーの年収がどのくらいになるのかを想像してみました。

Photo:dealer must hit soft 17 / scpgt

カジノディーラーの年収（アメリカ）

2012年のアメリカ労働統計局の調査によるとカジノディーラーの年収は18,630ドル（中央値）、日本円（1ドル＝100円で計算）で年収186万円。単純にこの年収額を12ヶ月で割ると、

月収は15.5万円…

この金額を見るとかなり少ないと感じられたのではないでしょうか。

アメリカのカジノディーラーの時給は最低賃金額の場合が多いため、年収にするとかなり少ないなります。しかし、このアメリカ労働統計局が出している年収額には、カジノからのボーナスやチップの収入額は含まれていません。

アメリカの就職サイトに記載されているカジノディーラのチップなどを合算した年収額は、およそ320～580万円となっています。（1ドル＝100円で計算）

[資料]
アメリカ労働統計局: Gaming Services Occupations（英語）
Hcareers: What is Salary Range for a Casino Dealer?（英語）

チップについて

カジノディーラーの基本給は低いですが、お客さまからチップを受け取り、このチップもカジノディーラーの収入になります。受け取ったチップはカジノ側で一旦まとめ、カジノディーラー全員に分配する「チップシェアリング」という仕組みを採用しているカジノが多いです。

チップの収入は、その月々によって変動するため、毎月決まった金額が入るというわけではありません。繁忙期にはチップ収入は多くなり、閑散期には少なくなります。

日本でカジノが出来た場合、チップの習慣のない日本人のお客さまが多く遊びにくることが想定されます。このことがカジノディーラーの収入に影響するかもしれません。

日本でのカジノディーラーの年収額を考えてみる

アメリカで働くカジノディーラーの時給は最低賃金額に近いので、日本でも同様に最低賃金額に近い時給で年収額を出してみます。

カジノは、大阪、東京など都市圏に作ろうとしているので、大阪と東京の2013年の最低賃金時給額を参考にし、カジノディーラーの時給を850円として計算（わかりやすくするため、税金等は考慮していません）。

カジノディーラーの実働時間は8時間、月6日休みと想定して1ヶ月の収入は、

月収：850円 × ８時間 × 25日 ＝ 17万円

年収：17万円 × 12ヶ月 ＝204万円

この年収にチップの収入を加算。チップ収入は年間15万円（1ヶ月：1万2500円）としてみて、加算した年収は219万円。

ただ、カジノは24時間営業なので深夜勤務もあります。深夜勤手当やその他の手当などを考慮すると、おそらく年収は240万～300万円位になるのではないでしょうか。

まとめ

カジノディーラーの年収額は、思っていたより少ないと感じたでしょうか？それとも妥当だと感じましたか？

実際にカジノがオープンしてみないとわかりませんが、カジノディーラーは、すごく稼げる職種というわけではなさそうです。ただ、カジノのお客さまの層が富裕層が多い場合、チップの額も多くなるので、今回計算した金額より、もっと多い年収額になるはずです。

アメリカ労働統計局の調査結果では、カジノディーラーの上位職種であるスーパーバイザー職の年収の中央値は、49,290ドルです。日本円（1ドル＝100円）で約500万円。カジノディーラーから、上位の職種にキャリアアップすれば、なかなか良い収入を得ることができるのではないでしょうか。

海外のカジノに行って、実際にカジノディーラーの仕事を見てみるのもいいでしょう。

・ラスベガスのカジノ
・マカオのカジノ
・韓国（ソウル）のカジノ

なかなか、海外まで行くのが厳しい人は、書籍で。
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