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なんでカジノを賛成する記事が少ないのだろうか?

      2014/12/28

 

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10月に入り、カジノに関する批判的な記事が多く出てきています。今国会中にIR推進法案(通称:カジノ法案)が審議され法案の通過に注目が集まっているからでしょう。しかし、カジノや統合型リゾート(IR)を作ろう!という賛成という好意的な記事がほとんど出てきていません。

なぜカジノに賛成する好意的な記事が少ないのだろうか?

実際にカジノ議連の議員さんがシンポジウムで話されたことから、なぜ好意的な記事が少ないのか考えてみました。

Photo:カジノ導入とギャンブル依存症対策を考えるシンポジウム

なぜ賛成の記事が少ないのだろうか

まず、知っておいて頂きたいのは、カジノを含む統合型リゾート(IR)を作ることは日本の観光振興を目指す、政府の成長戦略の中の経済政策の一つです。成長戦略なのですから、もう少し好意的に捉えて考えてもよい気もします。

しかし、カジノという賭博場を作ることが含まれているため、刑法で違法となっている賭博を統合型リゾートを作るために合法として認めていいのか、ギャンブル依存症や犯罪の増加などが懸念され反対する人たちが多いのも事実。

カジノ賛成の記事が少ない理由は、IR議連(カジノ議連)の議員の方々の説明不足ではないでしょうか

例えば、カジノの経済効果の試算は海外の投資会社などから、いろんな金額が出てきています。しかも5000億円~4兆円(経済波及効果も含む)となっており、あまりにも幅が大きすぎて、どの数字が信憑性があるのかが理解しにくい。この点について、カジノ議連の方からは、具体的な数字は述べていません。

カジノのマイナス面、ギャンブル依存症や犯罪の増加などを覆せるほどのプラスの効果をカジノが日本にもたらすということを具体的な数字や実例を用いてカジノを作る理由を説けば、もう少し賛成寄りの記事を書く人も増えるのではないでしょうか。

実際にカジノ議連の議員の話を聞いてみて感じたこと

10月16日に東京で行われた「カジノ導入とギャンブル依存症対策を考えるシンポジウム」(ギャンブル依存症問題を考える会主催)で3名のカジノ議連の議員さんが登壇しました。その際にカジノ議連議員さんがカジノについて話されたことについて、印象に残った内容を書いていきます。

世界130カ国以上の国でカジノは合法化されている…

登壇したカジノ議連さんの1人が

「世界130カ国以上の国でカジノは合法化されている。日本も遅れをとってはいけない。このまま世界の流れから遅れてしまっていいのか(煽り)」

という内容のことを何回も連呼してました。2回くらい聞けば理解できますので、何度も言う必要はなかったでしょう。

この発言ですと、

「他に沢山の国がカジノをやってるから、日本でもカジノを作ろうよ!」

というように理解される恐れがありますよね。

しかし、ここでカジノ議連が統合型リゾートを作る理由を考えてみてください。日本の観光振興のために作ると公言しているはず。この発言をもっと具体的にして説明するのであれば、

「日本に訪れる外国人観光客を増やす施策として、コンベンションや国際会議などを日本に呼ぶということを目指している。しかし、日本はこの分野で韓国や中国などの近隣諸国から遅れをとっています。しかも、韓国も新たに統合型リゾートを作ることを計画しており、ますますコンベンションや国際会議を呼ぶための競争が激しくなるでしょう。ですので、一刻もはやく統合型リゾート作らなければ、他国との競争に負けてしまいます。」

というような感じで説明すれば、カジノを作る理由に聞く耳を持ってくれる人は出てきてくれるかもしれません。

シンガポールのあの建物みたいなのが…

こちらも同じ議員が発言したことですが、

「シンガポールのマリーナベイサンズ、あんなすごい建物が、東京や大阪にできたらいいでしょ!」

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カジノを含む統合型リゾートって、成長戦略の中の経済政策ですよね…おそらく、聴衆の方々がわかりやすいように説明して頂けたのでしょうね。

ただ、このような発言を聞いて、日本にカジノを作って欲しい!と考えが変わる人は皆無でしょう。誰もシンガポールみたいな建物を作ってもらいたいなど、建設業の方を除いてはいないのではないでしょうか。

Photo:Marina Bay Sands Singapore / lyot

ギャンブル依存症対策の予算はつけます

別のカジノ議連議員さんの発言

「ギャンブル依存症対策の予算はつけます。カジノができたら。」

ギャンブル依存症の対策を行うと言ってましたが、事前にやる気はないようです。今すぐやらないのは、予算が取れないから。しかし、カジノの収益から一部をギャンブル依存症対策には使っていただけるそうです。

今、日本国内でギャンブル依存症に苦しんでいる人たちは一切無視でした。ギャンブル依存症対策を考えるシンポジウムなのに。仮にカジノができたとして、対策費用が出るのは10年後くらいでしょうか。10年くらいは、耐えろということでしょうか? 待っている間にギャンブル依存症が増えるのも気にならないんでしょう。

あまりにも未来を見据えて進まれているので、今のことには目が向かないのでしょうね。

最後に

カジノ議連の方々から他にも興味深い発言はありましたが、総じて

「何が言いたいの? 要は今は何も決まってないのね。」

ということに尽きます。初めてカジノ議連の方の話を生で聞いてみて、本当にカジノについて何も決まっていないのだなという印象を受けました。

カジノ議連に否定的な記事を読んで「いくらなんでも、そこまで決まってないことはないでしょ」と思っておりましたが、甘かったです。ホントに決まってない感じでした。

とりあえず、何が何でもカジノ法案を通そう!という意気込みだけは、伝わってきましたが。

一つの経済政策でここまで注目を集めるの珍しいことです。それだけ、国民の関心も高いのでしょう。現在、行っているような説明では、国民の理解を得るどころか、反対の数を増やすだけ。

カジノ議連の方から、わかりやすい説明ではなく、何のためにカジノを作るのか、そして、カジノがもたらす日本の未来像を具体的に語って頂きたいものです。

 

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